市と自民系議員が農業委員会を偽って、前原東土地区画整理組合の設立申請に必要な「ため池廃止」に同意する意見書を書かせた…
ということは、前回書いた。
この前原東土地区画整理事業は、16億円の税金を使い、水田とため池等あわせて20ヘクタールを埋め立て、1戸4千万円の住宅を、約1千戸建設する計画。
その利権は、およそ400億円にもなる。
この開発に利害関係のある地主の元議員 I 氏が、十数年前から市と打ち合わせをしながら準備してきた。
私が議員二期目に当選したころ、議会の委員会室で、その議員が都市計画課の職員と協議している姿を目にした。
「何をしてあるの?」と議会事務局の職員に聞くと、
「土地区画整理事業の打ち合わせをしてあるんです」と答えた。
議員が、自分の土地の開発について、職員と協議するということに驚いた覚えがある。
すでにこのころ、あるゼネコンとこの元議員 I 氏とのうわさ話を聞いた。
それから10年たってそのゼネコンが、随意契約で前原東土地区画整理事業の32億円の仕事を受けて、いまため池を埋め立て、造成工事をしている。
× × ×
私が集めた資料(農業委員会の第22回会議録)によると、
2011年10月、農業委員会が「ため池の廃止」を検討した時、当時土地区画整理組合準備会の会長になっていた I 氏が出てきて、農業委員会の委員を前に頭を下げた。
そして「平成3年から準備してきた。どうかご理解願いたい。長年の悲願だから、同意の意見書を書いてほしい」と、切々と訴えた。
公平・公正に審議すべき農業委員会に、利害関係者がやってきて、頭を下げた。
I 氏は、だれもがよく知っている元議員の農家だ。
反対しにくい空気が広がったのは、言うまでもない。
I 氏を農業委員会に連れてきたのは、市である。
利害関係者の I 氏に頭を下げさせようという姑息な案は、打ち合わせ通りか?
I 氏が退席したあと、今度は、ため池の持ち主であるK議員が、地元を代表して「ため池を廃止しても大丈夫」と意見を言う。
都市計画課の前で、K議員は、浦志の水利組合が、二つのため池(柱田ため池と相の町ため池)の所有者だというウソを平気で言っている。
I 氏の次は、市とK議員が、口裏を合わせて農業委員をだましたことになる。
つまり、この日の農業委員会総会は、
市と利害関係者が、
大型開発を推進するための「壮大なウソとやらせ」をやった会議だった。
ところで、この日、土地区画整理組合の I 氏は、驚くべき発言をしていた。
「農業委員会の意見書」欲しさに、思わず言ってしまったのだろうが。それは・・・
「事業の実施体制につきましても、業務代行(!)をはじめ、
関係企業との協力体制がととのい、現実性も高められている…」
つまり、業務代行をする施工業者との協議もすんだ、と言っているのだ。
これはこの事業を、はじめから先のゼネコンにさせる準備も整っていたということだ。
前原東土地区画整理組合の定款第38条には、
「工事の請負は、原則として競争入札による、
ただし、急を要する場合は、理事会の決定で随意契約にできる」
と書いているが、
実際には、開発の申請すらしていない段階で、
すでに特定のゼネコンと契約することを、公の場で認めていたのである。
多額の税金をつぎ込む事業である以上、「競争入札しなければならない」のに、
市のいる前で堂々と、もうすべて関係企業との協力体制が整いましたという I 氏。
市はなにもかも承知していたのである。
それは、官製談合じゃないの?
このことも、「議会の一般質問で」聞きたいと思っていた。
ということは、前回書いた。
この前原東土地区画整理事業は、16億円の税金を使い、水田とため池等あわせて20ヘクタールを埋め立て、1戸4千万円の住宅を、約1千戸建設する計画。
その利権は、およそ400億円にもなる。
この開発に利害関係のある地主の元議員 I 氏が、十数年前から市と打ち合わせをしながら準備してきた。
私が議員二期目に当選したころ、議会の委員会室で、その議員が都市計画課の職員と協議している姿を目にした。
「何をしてあるの?」と議会事務局の職員に聞くと、
「土地区画整理事業の打ち合わせをしてあるんです」と答えた。
議員が、自分の土地の開発について、職員と協議するということに驚いた覚えがある。
すでにこのころ、あるゼネコンとこの元議員 I 氏とのうわさ話を聞いた。
それから10年たってそのゼネコンが、随意契約で前原東土地区画整理事業の32億円の仕事を受けて、いまため池を埋め立て、造成工事をしている。
× × ×
私が集めた資料(農業委員会の第22回会議録)によると、
2011年10月、農業委員会が「ため池の廃止」を検討した時、当時土地区画整理組合準備会の会長になっていた I 氏が出てきて、農業委員会の委員を前に頭を下げた。
そして「平成3年から準備してきた。どうかご理解願いたい。長年の悲願だから、同意の意見書を書いてほしい」と、切々と訴えた。
公平・公正に審議すべき農業委員会に、利害関係者がやってきて、頭を下げた。
I 氏は、だれもがよく知っている元議員の農家だ。
反対しにくい空気が広がったのは、言うまでもない。
I 氏を農業委員会に連れてきたのは、市である。
利害関係者の I 氏に頭を下げさせようという姑息な案は、打ち合わせ通りか?
I 氏が退席したあと、今度は、ため池の持ち主であるK議員が、地元を代表して「ため池を廃止しても大丈夫」と意見を言う。
都市計画課の前で、K議員は、浦志の水利組合が、二つのため池(柱田ため池と相の町ため池)の所有者だというウソを平気で言っている。
I 氏の次は、市とK議員が、口裏を合わせて農業委員をだましたことになる。
つまり、この日の農業委員会総会は、
市と利害関係者が、
大型開発を推進するための「壮大なウソとやらせ」をやった会議だった。
ところで、この日、土地区画整理組合の I 氏は、驚くべき発言をしていた。
「農業委員会の意見書」欲しさに、思わず言ってしまったのだろうが。それは・・・
「事業の実施体制につきましても、業務代行(!)をはじめ、
関係企業との協力体制がととのい、現実性も高められている…」
つまり、業務代行をする施工業者との協議もすんだ、と言っているのだ。
これはこの事業を、はじめから先のゼネコンにさせる準備も整っていたということだ。
前原東土地区画整理組合の定款第38条には、
「工事の請負は、原則として競争入札による、
ただし、急を要する場合は、理事会の決定で随意契約にできる」
と書いているが、
実際には、開発の申請すらしていない段階で、
すでに特定のゼネコンと契約することを、公の場で認めていたのである。
多額の税金をつぎ込む事業である以上、「競争入札しなければならない」のに、
市のいる前で堂々と、もうすべて関係企業との協力体制が整いましたという I 氏。
市はなにもかも承知していたのである。
それは、官製談合じゃないの?
このことも、「議会の一般質問で」聞きたいと思っていた。