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職員過労自殺事件の裁判を傍聴して~真実をあぶりだした証人尋問

昨日、4月30日、
福岡地裁にて「公務災害国家賠償請求事件」の裁判を傍聴し、
深く感銘を受けた。

3時間を超える尋問は、まさに法廷ドラマのごとき緊迫感があった。



    ※    ※    ※    ※


遺族の妻、元職員2人、計3人の証人尋問によって、
合併後、1人の管理職が過労自殺に至るまでの経過が、
目に見えるようであった。


市が業者から訴えられた難解な裁判や
住民負担増の条例制定を担当させられた担当課長が、
愛する家族を残して自死するまでの孤独で壮絶な仕事ぶりと、
上司、議員のパワハラに苦しんでいた様子が、
胸に切々と迫って涙を禁じ得なかった。



6年前の合併当時、
職員の心の病の発症率は県下ワースト二位で、
次々と職員が突然死したのもこの頃。

私自身は15年の長きにわたって、
「きさま」とか「おまえ」という言葉が飛び交う議会の
異常なパワハラに苦しみ続けてきたから、
裁判所という司法の場で、
市役所、議会の負の部分が、
ごく一部でもあぶりだされたことを、
心から歓迎する。



市役所、議会は、
民主主義と人権の
守り手でなければならない。


原告勝訴の判決が下されることを心から願うと同時に、
裁判の記録ができたら、
全国の方にぜひ読んでいただきたいと
切に思う。

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